2018.12.21
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任意売却では、返済できない住宅ローンの担保となっている不動産を、銀行の同意を得て売却する事ができます。
良い面ばかりがクローズアップされがちですが、本当にメリットしかないのでしょうか?デメリットや注意点なども分かったうえで、納得して進めたいですよね。
今回は、任意売却のデメリットを中心に、そもそも任意売却とはどんなものなのか、メリットも紹介します。
任意売却とは?
任意売却とは、住宅ローンなどの返済が難しくなってしまった場合に、売却後にローンが残ってしまう担保を、金融機関の合意を得た上で売却することを言います。
通常、住宅ローンが残っている不動産を売却する場合は、一括での返済を求められます。ところが、返済が滞ってしまい売却するという状況の人にとって、差額を一括で支払う事は難しいでしょう。
そのような場合に、金融機関から同意を得る事で、売却後の債務を無理のない範囲内で分割で支払うことができます。
それでは、任意売却のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
任意売却のデメリット①住宅ローンが残ってしまう
まず、任意売却のデメリットとして、住宅ローンが残ってしまうリスクが挙げられます。
任意売却をするとき、売却する時のお金を住宅ローンの残債に充てますが、売却金額がローンの残債を上回らない限り、ローンが残ってしまうことになります。
任意売却では、破産などと異なり、債務は免除されないので、不動産を手放すにもかかわらず住宅ローンが残ってしまうことはデメリットだと言えます。
ただし、競売などと異なり、一括での弁済を求められるわけではなく、無理のない回数に分割して支払う事が出来ます。
任意売却のデメリット②信用情報機関に登録されることがある
信用情報機関に支払い遅延情報が登録されることも、デメリットだと言えるでしょう。
任意売却をするということは、ほとんどの場合でローンを滞納をしているということになります。
信用情報機関とは、ローンやクレジットカード、ショッピングで分割払いをする場合などに、その人が過去に支払い遅延を起こしていないか、返済していない借金がないかなどの情報を取りまとめている機関のことで、ローンなどの審査の際は、必ずと言っていいほど確認されるものです。
住宅ローンを滞納すると、信用情報機関に支払いが遅れたことをが記録として残され、5年間残る事となります。つまり、任意売却が成立し、無事に完済しても、そこから5年間はクレジットカードやローンなどを組むことがかなり難しくなるでしょう。
任意売却のデメリット③銀行などの債権者と条件が折り合わない事がある
銀行などの債権者は、入札で決まる競売の方が確実に、それなりの値段でお金を回収出来ると考えています。
つまり、任意売却では、競売より高く売れる見込みが立っているなど、条件面で折り合わないと合意が取れない可能性が高くなっています。
任意売却は、債権者と債務者が合意を得る事で、残債が残る不動産を売却できる方法なので、条件が合わなければそもそも実行できないのです。
任意売却のデメリット④競売にかけられてしまう危険がある
任意売却では、多くの場合で資金が尽きるまでの時間制限があると言えます。
デメリット③で紹介したように、債権者の同意が取れなければ実行できず、結果的に競売にかけられてしまう可能性があるのです。
任意売却のメリットとは
ここまで、任意売却のデメリットを紹介してきましたが、返済が難しくなってしまった場合では、デメリットを上回る多くのメリットがあります。
まず、任意売却では自分のタイミングで家を出ることができるため、引っ越しなどの用意がスムーズにできる事が考えられます。競売とは異なり、予め金融機関の合意を得る仕事なので、交渉次第で引越し費用の捻出も容易になります。
また、競売とは異なり、住所などの情報が掲載されるわけではないので、周囲に知られるリスクが減る事となります。
任意売却のデメリットに注意して手続きを進めよう
NPO法人リーガル倶楽部では、任意売却に関わる相談を無料で受け付けており、再生活支援金の支給もあります。
不動産や法律に精通した相談員が、現在の状況に合わせてベストな方法を提案する事が出来るので、今回紹介したようなデメリットを最小限に抑えることができます。
ご相談、ご質問などは、電話(0120-95-1400)もしくはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。